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メールでのカウンセリング
この記事の監修者と編集者 監修:公認心理師/臨床心理士 FUMI(左写真) |
- 対面でのカウンセリングはちょっと敷居が高い気がする。
- いきなり初対面のカウンセラーと2人きりで話すなんて緊張して出来ない…。
- カウンセリングへ行くための時間がない、人に会う気力がない。
という人におすすめなのが「メールカウンセリング」です。
メールでのカウンセリングは一般的によくある対面式カウンセリングよりも利用しやすいなど、様々なメリットがあります。
また、メールカウンセリングで可能な相談内容や、メールカウンセリングの料金相場などについても詳しく解説していきましょう。
一般的な対面式との違い
対面式とメールでのカウンセリングにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
どのような特徴、問題点があるのか下記にまとめました。
あらかじめ知っておくことで、どちらを選べばいいかの判断材料にもできますよ。
対面式カウンセリングのメリット
- 言葉だけでは伝えにくいことが、表情や仕草などからわかってもらいやすい
- カウンセラーの表情や態度から相手は自分に共感していると感じられる
- 曖昧な表現や要領を得ない話し方でもカウンセラーが意図を汲んでくれる
対面式カウンセリングのデメリット
- カウンセリング料金の他に交通費がかかってしまう
- カウンセリングへ行く時間を作らないといけない(1回平均60分前後)
- カウンセラーの顔色を気にして本音を打ち明けにくい
メールカウンセリングのメリット
- 好きな時間・場所、自分のタイミングでカウンセラーに相談できる
- 相手の反応を気にせず自分の伝えたいことをそのまま文章で伝えられる
- 人と会って話すことや電話が苦手な人でも利用しやすい
メールカウンセリングのデメリット
- 文章にまとめることが苦手だと、カウンセラーに自分の悩みを伝えにくい
- 顔や声のトーンがわからないため、対応が冷たいなどの誤解が生じやすい
- メールへの返信が来るまでにタイムラグがあるため急な相談に向かない
対面カウンセリングは文字通りカウンセラーと直接会って話をしますよね。
ですので、悩みを言葉や文字にして表現することが苦手な人でも、表情や仕草などでカウンセラーが「クライエントは今どういう状態なのか」を察してくれるという大きなメリットがあります。
しかしそのかわりに対面カウンセリングは、カウンセラーの反応を気にして本音を打ち明けられない、カウンセリングへ行く時間を作らないといけない、交通費がかかる場合がある、などいくつかのデメリットも存在します。
メールカウンセリングの最大のメリットは、初めてメールを送るカウンセラーだとしても、相手がどういう反応をするのかなどを気にせずに自分の気持ちを正直に伝えやすい点。
そして人と会って話すことや、電話が苦手な人でも利用しやすいというメリットもあります。
メールカウンセリングのデメリットを挙げるとすると、悩んでいることを文章にまとめるのが苦手な人だと、自分の気持ちがカウンセラーにちゃんと伝わっているか不安に感じてしまう点でしょう。
メールカウンセリングで可能な相談
メールカウンセリングで相談できるのは、
- パワハラなど仕事に関する問題、職場での人間関係
- 自分の性格や不安感、イライラ
- 恋人や夫婦あるいは友達や姑との関係、トラウマ
などの悩みです。
「仕事に行きたくなくてズル休みしてしまう」、「彼氏とうまくいっていなくて、どうしていけばいいのかわからない…」。
このような自分では大したことないと思うような悩みでもカウンセラーは真剣に相談に乗ってくれます。
逆に対応しにくいものは?
メールカウンセリングで相談対応しにくいことは、このようなことがあります。
- 自傷行為が抑えられないなどの衝動に対する悩み
- 現在うつなどの症状により通院中で、主治医またはカウンセラーから、他の機関でのカウンセリングを利用することに同意を得られていない場合
また、主治医やカウンセラーの指示に反すること、病気や治療についての相談、重度の心の病がある方からの相談が受け付け不可なカウンセラーもいます。
メールを送ってから返事が来るまでタイムラグがあるため、命に関わる緊急の相談についても対応してもらいにくいでしょう。
メール相談文章の書き方
メールカウンセリングを行う上でポイントとなるのが、文字数。できれば500文字以上は書くようにしましょう。
メールカウンセリングではクライエントの詳しい状況がわかる方が良いのです。
そのため最低でも500文字以上、1000文字~1500文字程度もあれば、初めて相談するカウンセラーにも事情が伝わりやすいはずです。
内容については、自身の好きなように書いても大丈夫。
今感じていること、自分の身に起きていることなどを詳細に書きましょう。
自分以外に登場人物がいる場合、「A子さん=私と同じ会社で働く女性同僚」などというように、相手との関係性がわかる簡易的な説明があるといいですね。
メールの形式については平文(テキスト形式)をおすすめします。
標準でHTMLメール形式になっている場合、テキスト形式に変更できればしておきましょう。
また、メールの最初か最後に署名(自分の名前)を記入しておいてください。
短文ではカウンセラーが読み取れない
なぜ500文字以上の文字数であるべきか。それは短文すぎるとカウンセラーがクライエントの悩みを読み取れないためです。
もし初めてメールをする人から、いきなり「今日会社に行こうと思ったんですが、行けませんでした…」だけのメールが来たとします。
しかし、これではカウンセラーは「そうなんですね、もっと状況を教えてもらえますか?」としか返事ができません。
メールを送ってから相談への返事が来るまでタイムラグがあるのは、長文でも短文の場合でも同じ。
それなら最初にこちらの状況や気持ちがわかる長文で相談をしておけば、何度もメールをしなければならないという手間を省けます。
相談者の文書力に依存する
メールカウンセリングでは、相談者であるあなたの文章力に依存します。
つまり対面カウンセリングだと表情や声のトーン、仕草などからもあなたの気持ちが伝わっていたのが、メールだと文章のみのやり取りになるのです。
そのためあまりに曖昧な表現だと、誤解されたりこちらの意図が伝わらない可能性があります。
絶対に筋道を立てて理路整然とした文章を書かなければならない、ということはありません。思ったことをそのまま書いて大丈夫。
しかし要領を得ない文章や、わかりにくい言葉ばかりの文章だと、カウンセラーもあなたをしっかりとカウンセリングできませんよね。
自分の文章力に自信がないという人は、5w1hという文章の書き方をしましょう。
- 「いつ(何月何日、1ヶ月前など)」
- 「どこで(会社で、家で)」
- 「誰(職場の上司に、恋人と)」
- 「何を(パワハラをされた、喧嘩した)」
- 「なぜ(仕事のミスで、恋人の浮気が原因で)」
- 「どのように(激しく怒られた、悲しくなった)」
といった形で書いていくと、自分の伝えたいことをわかりやすくメールに書くことが可能です。
メールカウンセリングの料金相場は?
メールカウンセリングの料金相場ですが、1往復(送信・返信)につき2000~5000円の範囲内に設定しているところが多いでしょう。
カウンセラーによっては、30日2万など日にち単位の料金設定をしていることもあります。
対面カウンセリングの場合、料金相場は1回60分前後で2000~1万円です。
比べてみると、メールカウンセリングの方が比較的安く設定されているように感じますね。
メールカウンセリングにオススメのサービス
カウンセラーのHPに設置されているメールフォームや、カウンセラーのメールアドレスへ送信するといったメールカウンセリング。
その他にも「たくさんの登録カウンセラーから選べるオンラインカウンセリング」というものがあります。
編集部では大手サービスをすべて比較検証してみました。
※該当企画「おすすめのオンラインカウンセリング【徹底比較】」
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エキサイトお悩み相談室
メールカウンセリングをしたいならオススメしたいのがこの「エキサイトお悩み相談室」。検索エンジンや翻訳サイトで有名な、株式会社エキサイトのオンラインカウンセリングサービスなんです。
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こちらに在籍するカウンセラーのほとんどが、心理系の資格を所持しています。
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エキサイトお悩み相談室で相談できる悩みは、恋愛や結婚、仕事に人間関係、健康やメンタルヘルスから介護。
そしてちょっと珍しいことに法律やお金のことも相談できるカウンセラーもいます。
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利用料金ですが、メール相談の場合は1通1100円~と良心的な価格設定となっています。電話相談は1分110円から。
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サービス詳細
運営会社 | エキサイト株式会社 |
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開始時期 | 2007年 |
料金体系 | 電話相談1分110円~/メール相談1通1,100円~ |
公認心理士在籍 | 〇 |
臨床心理士在籍 | 〇 |
カウンセラー数 | 180名以上 |
まとめ:メールカウンセリングは利用価値あり
- 「対面カウンセリングは行くのにちょっと勇気がいる」
- 「電話が苦手だから電話カウンセリングができない…」
と悩んでカウンセリングを利用できないでいるなら、敷居の低いメールカウンセリングをおすすめします。
メールカウンセリングは対面式や電話と違って、カウンセラーに会わなくてもいい、声ではなく文章でやり取りができるというメリットがあります。
これならばカウンセリングに拒否感を持っていた人も、気軽に利用できるでしょう。